皆様こんにちは、Onsite Audio しけもくです。
今回はMarantz STEREO 70sをレビューします。2023年10月に発売されたHDMIやネットワーク再生を搭載するオールインワンアンプで、2023年現在の実売価格は110,682円です。
それではまず結論です。
結論
HDMI入力を搭載しデザイン・機能性・音質の全てに優れる素晴らしい製品です。
「リビングをもっと良い音にしてコンテンツを楽しみたい!」というニーズに対して自信をもっておすすめできるアンプです。新世代のマランツトーンは華やかな高域と空間を満たす表現力が心地よく、様々なコンテンツに幅広く対応するでしょう。
本レビューでは音質レビューだけでなく、NR1200と比較する空気録音動画のご紹介や音質に大きく影響する設定項目のご紹介などもいたします。
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Marantz STEREO 70s 特徴
それではまずは技術面を含む特徴について簡単にご紹介いたします。
TVと接続できるHDMI端子を6入力搭載
最大の特徴はHDMI入力出力を搭載し、TVと接続することができることでしょう。昨今Netflixなどの映像コンテンツやYouTubeなど、リビングTVによるコンテンツは多様なものが提供されるようになってきています。
HDMIはそれらのコンテンツ体験を格段に楽しくさせてくれるアンプです。HDMI搭載によりTVと同期した操作が可能となり、「オーディオ機器を使っている」ということを感じさせないTVとのシームレスな体験を提供します。Netflix、Hulu、Desney+、YouTubeなどテレビで体験できる様々なコンテンツの音質を格段にアップさせ、QoLを大きく上げてくれるでしょう。
ネットワーク接続に対応するHEOS搭載
映像コンテンツだけでなく、音楽コンテンツも豊富に対応しています。ネットワークに接続し様々なストリーミングを再生するHEOSに対応しているため、Spotify、Amazon Music HD、AWAなどのストリーミングサービスに再生可能です。
またApple SiriやAmazon Alexaに対応しているため、声によるストリーミングサービスの起動も可能です。
HDAM(Hyper Dynamic Amplifier Module)を搭載
プリアンプ回路にはマランツ独自のアンプモジュールである「HDAM-SA2」を搭載。ハイスピードで歪みが少なくSNの良い音色を提供します。
新世代マランツの洗練された外観
MODEL 30やMODEL 40n、CINEMA 70sやその他上位機種に採用されている最新のマランツのデザインを採用。洗練されたデザインは「リビングに合わせる」ではなく「リビングを彩る」ことができるでしょう。
その他、2台のサブウーファ接続や採用コンデンサの工夫などありますが、主要な特徴の紹介は以上とさせていただきます。
Marantz STEREO 70s 試聴レビュー
それではここからは実際に試聴してのレビューをお届けします。オールインワンであることを活かし、上流はHEOSでAmazon Music HDを、スピーカーケーブルにJorma Design TrinityでKEF R3 Metaに繋げるという、アンプとスピーカーのみのシンプルな構成で試聴をしました。
下記はNR1200との比較空気録音を含むレビュー動画です。STEREO 70sの空気録音のみ聴きたい方は動画の10:41までスキップしてください。
Marantz STEREO 70sの音質傾向
新世代のマランツトーンを感じさせる音です。高域は華やかかつきめ細やかな表現で、横の空間が広く華やかな高域が空間に散りばめられていき、部屋を音で満たしていくような空間表現です。音の刺さりやプレッシャーが少ないため聴いていて非常に心地よく、いつまでも音楽を聴いていたいような気持ちになります。
中域の声の表現は自然で、女性ボーカルの美しさは当然ですが、男性ボーカルでもひ弱にならずしっかりと鳴ってくれます。
低域は線が太く点で鳴るタイプではなく、面や空間で身体全体に響くような低域です。量感はしっかりとありグラデーションもあるため、スケール感がある音楽では心地よい低域を身体に響かせてくれます。
他の機能が少ないMarantzアンプと比較した際に気になる点としては、定位が若干甘く左右のパンニングでの位置表現が僅かに甘いこと。また高性能系の音色ではないため(意図した音作りだと思います)、奥行きの立体感や掘りといった奥行き表現は僅かに気になるかもしれません。このあたりは機能が少ない単機能系で音質により注力したMarantzアンプの方が得意かもしれません。
ただし、上記の気になる点はSTEREO 70sの新世代マランツトーンと機能性が気に入った方には全くネガティブな要素にはならないでしょう。聴いていて心地良い非常に優れた音作りであり、リビングオーディオで利用できるという点は圧倒的なアドバンテージだと思います。
Marantz STEREO 70s 推奨設定
SOUND MODEを「DIRECT」に
リモコンで設定できるSOUND MODEは必ず「DIRECT」にした方がよいと思います。標準では「STEREO」モードになっておりEQなどを効かせることができますが、「DIRECT」あるいは「PURE DIRECT」モードでそれらをパスすることができます。
個人的には見逃せない音質差があるように感じました。STEREO 70sをご導入された方は是非お試しください。
Distanceを自身の環境に合わせる
AVアンプのようにDistanceという設定項目でLRのスピーカーからの視聴位置を設定することができます。このDistanceですが設定を色々と試したところ奥行きの定位感に左右するように思います。この設定項目を調整しながら好みの定位感を探るのはよいように思います。
サブウーファをオフにする
サブウーファを使っていない場合は、サブウーファ出力をオフにします。僅かではありますが低域表現の階調感が良くなり表現力が上がるように感じました。低域の質感を上げてみたいと感じられた方は試してみてください。
終わりに
ここまでご覧頂きましてありがとうございました。
HDMIを搭載する本格派2chアンプは、NR1200(実売68,800円)の次はMODEL 40n(実売235,179円)とバリエーションが少ない状態でした。そこに満を持して登場した10万円台のSTEREO 70sは、我々の期待にしっかりと応えてくれる、洗練された外観に豊富な機能性、そして新世代のマランツトーンを感じさせてくれる優れた音質と、高いレベルでバランスが取れた素晴らしいアンプだと思います。
自信を持っておすすめいたします。STEREO 70sは良いぞ!
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それでは皆様、良きオーディオライフを!